教育格差とは?問題の原因から対策までを分かりやすく解説!

現在、国際的な協力や各国の経済支援によって、初等教育や中等教育を受けることができる子どもたちの数は増加しています。ですがいまだに教育格差の問題が残っている国や地域が存在し、日本も例外ではありません。教育格差問題の解決のためには、複雑に絡まりあう様々な課題を理解し、ひとつずつ解決していくことが大切です。

この記事では、世界や日本で起こっている教育格差について解説します。

なるほどくん
なるほどくん
なるほど!
日本で生活していると実感しにくいけど、意外と関係している問題なのかもしれないね…

教育格差とは?

教育格差とは、「生まれ育った場所や環境によって、受ける教育の質に格差が生じること」です。このような教育格差は、世界の貧困国を中心に大きな問題となっています。

教育格差が生じると、どのような問題に発展するのでしょうか?その一つに、将来的な経済格差の拡大が挙げられます。

基礎的な教養を学ぶことのできなかった子どもたちは、就職できる職種や業種が限定されてしまい、将来的には低収入の仕事に就かざるを得なくなります。現在、読み書きができない子どもたちは世界中に7億5000万人もいるとされていますが、もし彼らが言語の読み書きを学ぶことができれば、選べる職業の選択肢は大幅に広がります。読み書きだけでなく、算数の基礎的な知識を身に付ければ、より専門的な職業を選ぶこともできるようになります。

このように、受けられる教育の質は、その人の将来の仕事の選択肢に直結するのです。

なるほどくん
なるほどくん
なるほど!
受けられる教育が、その人の人生を大きく左右してしまうんだね。

なぜ、教育格差が生じるの?

一言で教育格差といっても、その原因は様々です。

教育格差の原因①経済的な格差

世界規模での教育格差において最も深刻な原因とされているのが、経済的な格差です。

その理由は、経済格差が教育格差を、そして教育格差が経済格差を生むといった、負のサイクルが世代を超えて続いてしまうという点です。貧しい子どもが満足な教育を受けられないまま親の世代になり、高い収入を得られないため子どもが生まれても質の高い教育を受けさせることができません。そしてその子どもも低収入の仕事に就くことになり、親の世代になり…といった、世代を超えて貧困のサイクルが起こってしまうのです。

こういった理由で、経済的な理由によって引き起こされる教育格差は、長期的な視点、複数の視点で問題をとらえることが重要であると言えます。

教育格差の原因②地域的な理由

また、日本国内において問題となっているのは、地域的な理由によって引き起こされる教育格差です。都市と地方の発展の差は年々大きくなっており、子どもたちが得られる教育の機会にも影響が起こっています。ここでの教育とは、学校での教育のみを指しません。国語や算数といった義務教育に加えて、都市部ではプログラミング教育や企業による社会体験プログラムなどのより実践的な教育の機会が豊富に用意されており、子どもたちが受けられる教育の質に特に大きな差がみられます。

なるほどくん
なるほどくん
教育格差には、いろいろな課題が複雑に絡み合って生じているんだね。

教育格差をなくすために必要な対策

これらの教育格差を解消するために、どのような取り組みがされているのでしょうか?

まず、経済的理由を背景とした教育格差の解消のために、世界中の団体が経済的な援助をしています。

教育のための募金活動や、ペンやノートなどの教育物資を提供している団体、学校建設や教師の育成など教育基盤を整えるための活動をしている団体など様々です。例えばUNICEF(国際連合児童基金)では、私たちの募金によって貧困国の子どもたちに鉛筆やノート、バレーボールなどを寄付することができます。

なるほどくん
なるほどくん
なるほど!確かに募金活動はよく見かけるなあ。

日本国内においても経済的な問題で満足な教育が受けられない子どもたちを対象にした取り組みが多くあります。放課後の時間を利用した学習支援や、ピアノなどの習い事を低料金で提供する非営利の取り組みもされています。

また、授業動画の配信などオンラインでの教育活動は、地域的な問題による教育格差への対策として有効です。オンラインであれば距離の問題は解消され、通信環境さえあればどこにいても質の高い教育を受けることができます。さらに、近年はYouTubeなど無料の動画サービスでも比較的質の高い教育コンテンツが視聴できるようになっているので、地域的な理由だけでなく経済的な理由による教育格差にも有効な取り組みであると言えます。

なるほどくん
なるほどくん
なるほど!
原因が複雑だからこそ、いろいろなアプローチの方法があるんだね。

教育格差をなくして、質の高い教育をみんなに!

今回は、世界や日本における教育格差の原因と、その対策について解説しました。

教育格差の原因は深刻で、すぐに解決できる課題であるとは言えません。ですが世界中の学ぶ意欲に満ちた子どもたちにコツコツと良い教育を届け続けることで、彼らの未来が変わり、彼らの子どもたちの未来が変わります。解決には長い時間を要しますが、それだけ教育が社会に与える影響は大きいものでもあるのです。

なるほどSDGsでは、SDGsの各ターゲットに関連するコラムやインタビュー記事を通して、現代の社会問題を取り上げて分かりやすく解説しています。

興味を持った分野からひとつずつ課題を理解し、自分にできる小さな一歩を考えてみませんか。

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