飲み水から洗濯やお風呂まで、生活のあらゆるところで必要不可欠な水。普段水不足に困ることのない生活を送っていると、水問題について考えることは少ないのではないでしょうか。
この記事では、SDGsにおける6番目の目標「安全な水とトイレを世界中に」について、具体的な内容からその背景までを身近に感じられるようまとめています。普段何気なく使っている水について、SDGsを踏まえ「なるほど!」と理解を深めたい方は、ぜひ読んでもらいたいです。
ちなみに、1人あたり毎日3Lも水を使うみたいだよ。生活に欠かせない水について、考えていきたいね!
SDGs 6「安全な水とトイレを世界中に」とは?
ゴールの6つ目として掲げられている「安全な水とトイレを世界中に」とは、すべての人が平等に安全な水と衛生環境へ持続的にアクセスできることを目標として掲げています。
具体的には、水や衛生施設への平等なアクセスを可能にすることはもちろん、水質の改善から、湿地や河川といった水環境での生態系の保護や回復までも2030年までに徹底することが挙げられています。そして、それらが持続的なものとなるよう、技術構築の国際協力や水に関連する地域コミュニティの支援までも目標に組み込まれています。
このことから、一口に水といっても単なる水の普及だけでなく、水環境にまつわる自然保護やコミュニティの活性化までもこのゴールで取り上げられていることが分かります。
単にすべての人に水を供給させるためだけのゴールではないんだね。
SDGs 6「安全な水とトイレを世界中に」が必要な理由
私たちは、どのくらいの危機感をもつ必要があるのでしょうか。現在もなお、サハラ以南のアフリカでは半数以上の人が未処理の地表水を使用しているなど、世界人口の4割が水不足に悩んでいます。
大雨による水害や干ばつによる水不足などの気候変動に加え、増え続ける人口問題によって、水不足の課題は30年後も続き、予想では世界人口の半数が水不足に悩むとされています。これら水問題を原因に紛争の勃発する地域もあり、不衛生な水は感染症の原因にもなっています。
世界では現状でも水不足に悩んでいるのに、これからもっと深刻になっていくかもしれないんだね…。
現在日本が水問題に悩む必要がないのは、ほとんどの水を海外から輸入している点にあります。しかし、地球上に存在する水は有限です。このままでは、今は不自由なく生活できている先進国においても安全な水を享受できなくなる可能性が高いです。水は、飲料水やトイレといった直接的に生活を支える役割だけでなく、私たちの生活基盤を構成する農業や工業においても重要な役割を担っています。
つまり、このまま世界の水不足が深刻なものとなれば、私たちが普段当たり前として送っていた生活も、成り立たなくなるのです。
参考:国際連合広報センター, 国際開発計画
SDGs 6「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人の生活を支えている水と衛生環境。枯渇していく資源の1つとして、水資源を蔑ろにすることはできません。
「なるほどSDGs」では、こうした問題意識を行動に移すにはどんなことができるか、その行動のきっかけとなるような記事を掲載しています。実際に解決に向けて取り組んでいる人のインタビュー記事では、思わず今日から意識を変えたくなるようなヒントが隠されているかもしれません。ぜひこの機会に他の記事もチェックしてみてください。
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