今回は、SDGs 10「人や国の差別をなくそう」を紹介していきます。
私たちの身近でも起こる、人の差別。それだけでなく、国の間でも起こる差別や格差は、大きな課題となっています。
差別について、世界の現状を知りたい方は必見です!
気づかないだけで、身近にもいろんな差別がありそうだね。
SDGs 10「人や国の差別をなくそう」とは?
この目標は、年齢・性別・障がい・人種・民族・出自・宗教などを理由に生まれている差別や不平等な待遇のない世界を目指しています。
具体的には、地位や環境に関わらず全ての人が社会の一員として経済や政治に参加できることや、所得の格差を見直すことなどが挙げられます。
またこれらの差別や不平等は、個人間だけでなく、国家間でも起こっています。これは国の経済成長の妨げにも繋がっており、途上国と発展国の格差がますます広がっている原因にもなっているのです。
つまり「人や国の差別をなくそう」とは、人々の豊かな生活や各国それぞれの発展のために、あらゆる領域で生まれる差別や不平等をなくそうとする大切なゴールとなっています。
人、国、世界にはあらゆる差別や不平等がまだまだあるんだね。
SDGs 10「人や国の差別をなくそう」が必要な理由
現在、世界では最富裕層の10%が全世界の所得の40%近くを占有しています。
これは、最富裕層にいる62人の総資産額が、世界人口の半分である35億人の総所得に匹敵していることになります。
この状況は富裕層にとって有利に働くグローバル経済や金融システムを、つまり富裕層が多く暮らす国にとって有利な世界を招き、その結果、個人間だけでなく国家間でも不平等が起こってしまうのです。
不平等すぎる…!
また、民族やジェンダー、障がいを理由とした特定のグループが、教育や政治といった社会参加の機会を奪われることで、貧困の世代間連鎖や社会の分断が起こることが問題視されています。
これらの政治的、経済的、社会的な機会の不平等は、現時点でも問題のある格差に、更なる悪影響を及ぼしているのです。
つまり、すべての人が孤立することなく、社会の一員として経済活動に参加し、支えあうために、健全な政策を行っていく必要があるのです。
SDGsを詳しく見ていくと、途上国への資金流入を促すことや、秩序のとれた移住や流動性を確保することなどが目標とされており、現在各地でこれらに基づいた動きが少しずつ行われています。そのようにして、国内間および国家間の格差を無くしていくことに繋がっているのです。
すべての人が平等に生きやすい社会を目指しているゴールなんだね。
SDGs 10「人や国の差別をなくそう」
この目標を達成するために、まずは身近なことから、無意識に差別を生んでいないか疑ってみることが重要です。
また、適正な価格で取引が行われる「フェアトレード商品」を進んで選ぶなど、日々のなかで私たちにも意識して行えることはたくさんあります。
「なるほどSDGs」ではSDGsを身近に感じられるインタビュー記事を掲載しています。実際の取り組みを知ることで、新たな視点から課題を考えるきっかけになるはずです。この機会に、是非読んでみてください。
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