近ごろ「〇〇エコノミー」といった、新しい経済のあり方を表す言葉が話題になっています。
その中でも、今回は「サーキュラーエコノミー」について紹介していきたいと思います!
まだまだ認知されていない「サーキュラーエコノミー」ですが、これを機に皆で理解していきましょう!

一緒に学んでいこう!
Contents
サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミー(Circular Economy)とは、「製品や資源などを可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の量を最小化する経済」のことです。
「サーキュラー(circular)」という単語には、「円形の、環状の、循環性の」といった意味があります。
同じモノを可能な限り使い続けよう、というサーキュラーエコノミーの考え方は、まさに循環性があると言えますよね。

なるほど!繰り返し使い続けることがポイントなんだね!
リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへ
また、サーキュラーエコノミーと比較して使われる言葉に「リニアエコノミー(Linear Economy)」があります。
リニアエコノミーとは、「大量生産・大量消費・大量廃棄が中心の経済」のことです。
リニアエコノミーは長い間経済の主流でしたが、サーキュラーエコノミーの登場で経済のありかたも変わりつつあります。

なるほど!リニアエコノミーは、サーキュラーエコノミーと対称の言葉なんだね。
サーキュラーエコノミーとSDGs
サーキュラーエコノミーとSDGsは、親和性が高いことで知られています。
SDGsの12番目のゴール「つくる責任 つかう責任」は、持続可能な消費と生産の実現を目指すゴールです。モノをできるだけ長く使い続ける、というサーキュラーエコノミーはまさにこのゴール12に即した考え方であると言えます。
また、廃棄物を少なくすることは、環境への配慮にも繋がります。
ゴール13「気候変動に具体的な対策を」やゴール15「陸の豊かさも守ろう」など、環境に関するSDGsの目標とも、関連性が高いと言えます。

なるほど!サーキュラーエコノミーの実現が、色々なSDGsのゴール達成につながるんだね!
サーキュラーエコノミーの事例
製品のリサイクル
廃棄されたモノを再利用するリサイクルは、サーキュラーエコノミーの代表例です。
近ごろは、自動車や家電などの機械製品から、プラスチック製品といった日用品まで、様々なモノを再利用する取り組みが進んでいます。

リサイクルも、サーキュラーエコノミーに含まれるのか!
AI技術の導入
科学技術の進歩にともない、AI(人工知能)が注目を集めるようになっていますが、生産・消費システムのなかにAI技術を導入することも進んでいます。
例えば、日立のAI需要予測型自動発注サービスでは、様々なデータをもとにAIが製品の需要を予測し、製品を自動発注することができます。このことにより、製品の余分な生産を防ぐことができます。

科学技術を活用することで、無駄を防げるのか!すごい!
シェアリングエコノミー
使っていない資源を他の人と共有する「シェアリングエコノミー」も、サーキュラーエコノミーの例であると言えます。
より具体的なシェアリングエコノミーの例には、メルカリ・ラクマなどに代表されるフリマアプリや作業スペースを貸し出すコワーキングスペースなどがあります。

なるほど!既に色々な取り組みが始まっているんだね!
▼ シェアリングエコノミーに関するコラムはこちら
サーキュラーエコノミーを通してSDGsを達成しよう!
今回は、サーキュラーエコノミーについて解説しました。
先ほど説明したように、サーキュラーエコノミーの発展には、様々なメリットがあります。
皆さんも、SDGs達成のためにも、モノを長く大切に使うということを意識して過ごしていきましょう!
▼ 「エシカル消費」とは?消費者としてできることを考えてみよう!
【出典】