世界各国と比較すると、現在の日本はインフラや生活サービスが十分と言えるほど整備され、とても住みよい環境となっています。
ですが世界に目を向けると、まだまだインフラ整備が追いついていない地域もあり、先進国との産業格差がますます広がっています。
SDGsゴール9では、世界中の国々のインフラを整え、産業成長が可能な基盤を整えることを目標としています。
この記事では、そんなSDGsゴール9「産業と技術革新の基盤を作ろう」について分かりやすく解説していきます!
生活を支えるインフラについて、SDGsの観点で考えてみよう!
SDGs 9「産業と技術革新の基盤を作ろう」とは?
「産業と技術開発の基盤を作ろう」では、大きく2つが目指されています。
1つは、世界各国でのインフラの整備です。インフラとは、人々の生活基盤となる設備のことです。
たとえば道路や鉄道、水道局や通信網などが挙げられます。日本ではすでに人々にインフラが行き渡っているとも言えますが、世界には水道の設備が整っていない国や携帯電話の普及率が低い国もあります。
そのため、先進国が率先して技術提供などをおこなうことで、そのような国々の人々の暮らしをよりよくすることができるのです。
日本での当たり前が当たり前でない地域もあるんだね。
そして2つ目は、技術革新が盛んにおこなわれる基盤を整えることです。
たとえば技術的な教育を推進すること、国や行政が様々な研究費用に投資をすることなどが重要になってきます。
研究費用の投資などもゴール内容に含まれているんだね!
SDGs 9「産業と技術革新の基盤を作ろう」が必要な理由
では具体的に、世界のインフラや産業基盤はどのようにつくられるべきなのでしょうか?
まず世界には、生活に必要な水や電気の供給量が足りていない地域が多く存在します。そのため、先進国と発展途上国がパートナーシップを結ぶことで、安全な水が足りていない地域に水道管や井戸を設置したり、電気の供給が足りない地域には発電施設や送電システムを提供することが必要になってきます。
また、電気のインフラに関係する発電システムや送電線の整備も重要です。貧しい国でも電気が安く安全に使えるようになれば、人々の労働効率が上がり、苦しい労働から解放される人々が増えます。また、機械が使えるようになれば産業が発展し、雇用が生まれ経済的な貧困問題も改善されるのです。
インフラの整備は雇用の問題にも繋がっているんだね!
さらに、発展途上国の通信網の発展を促進することで、国境を越えた技術指導や教育への取り組みも大切になります。
基礎的な初等教育、中等教育などに限らず、語学やプログラミングなども子どもたちに教えることは、将来的にも質の高い雇用につながります。
現在、このような取り組みは各地域で進められており、NPOや民間の団体の取り組みも大きな成果を出しています。
こうした動きを強めるためにも、このゴールは大きな役割を担っており、そうした団体への寄付や募金を通して、私たちも少しずつ支援することができるのです。
世界中のみんなが生活サービスやインフラを利用できるようになったらいいな。
SDGs 9「産業と技術革新の基盤を作ろう」
このように、私たち日本人にとっては当たり前であるインフラも、貧しい国では整備が進められている段階です。
日本を含め、先進国によるインフラへの技術提供や経済支援によって、貧しい国の人々の生活を一つ一つ豊かにしていくことが必要なのです。
「なるほどSDGs」ではSDGsを身近に感じられるインタビュー記事を掲載しています。このほかの達成目標についての記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
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