近年話題になっている、「エシカル就活」という言葉をご存知ですか?
SDGsに関する情報が溢れる今日、環境にやさしい取り組みをする企業に就職したい学生が増えているのです。
最近では義務教育にもSDGsが取り入れられるなど、教育現場で環境問題や社会課題に触れることが多くなっています。
なぜ就活の場面でもエシカルが注目されているのでしょうか?詳しく紹介していきます!
そもそもエシカルってどういう意味なんだろう?
エシカルとは?
エシカルとは英語で”ethical”、「倫理的」「道徳上」という意味を持ちます。
詳しくは「法律などの規制がなくても、みんなが正しいと思っていること」をいいます。主に環境や福祉といった社会問題に対し、倫理的に行動することを指します。
エシカル消費、エシカルファッションという言葉もよく聞くよね!
エシカル就活とは?
「エシカル就活」とは、環境、社会、人に配慮した就職活動のことです。
具体的には、学生が企業を選ぶ際に、そのビジネスモデルや会社としての在り方が環境・社会・人に配慮されているかを判断軸とするなどが挙げられます。
社会に対する取り組みといえば、CSR(企業の社会的責任)が思い浮かぶ方もいるかもしれません。CSRとは、企業が利潤を追求するだけでなく、組織の活動が社会へ与える影響に責任をもち、持続可能な未来を社会とともに築いていく取り組みのことです。
CSRが「社会をよくするための在り方」なのに対し、エシカルな取り組みをする企業は「ビジネスを用いて持続可能な社会を作ろう」という考え方をすることが多いです。
エシカル就活という選択肢を選ぶ人が増えているのはなんでだろう?
なぜエシカル就活が注目されているの?
日本総研が2020年に発表した調べによると、全国の大学生の約6割がSDGsを認知しており、環境問題や社会課題に取り組んでいる企業で働く意欲がある大学生は55.3%と半数以上を占めています。(出典:日本総研若者の意識調査ESG およびSDGs、キャリア等に対する意識 )
学生がこうしたエシカルの意識を持つようになった背景には、教育現場でSDGsを取り入れられるようになったことで関心が高まり、学生団体やサークルを通じた社会福祉活動が盛んになっていることが挙げられます。
エシカル就活は、環境問題・社会課題に積極的に取り組んでいる学生が、就活を機に活動の継続を諦めることがなく、若者が持つ問題意識を企業と共に叶えていく仕組み作りに繋がっているのです。
学生のうちから積極的に環境問題や社会課題に取り組む人が増えているんだね。
エシカル就活とSDGsとの関係は?
エシカル就活の在り方は、SDGsの達成に大きく貢献しています。社会的に影響力をもった企業が、本当に持続可能な事業を展開しているのかを見定めることにつながるからです。
例えば気候変動などの環境問題を意識し、エコ用紙やエコインキを使う印刷会社はSDGs13「気候変動に具体的な対策を」に当てはまります。また、途上国から安く商品や物資を買い叩かず、公平な取引を行う会社はSDGs10「人や国の不平等をなくそう」に当てはまります。
エシカルな取り組みをしている企業がSDGsに参画しているケースが多いみたいだね。
エシカルな選択を通して持続可能な社会をみんなでつくろう!
「エシカル就活」という言葉自体まだ認知は低いものの、これから関心度が高まっていく分野といえるでしょう。
若者である学生の選択が未来を作り、持続可能な社会を作ることができます。
これから就活を行う学生の皆さんは、人や環境にやさしいエシカルな企業に就職することを選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?
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