代替肉は、環境負荷を減らす「食」からのアプローチ!その実態とは?

最近、スーパーやコンビニなどで、「大豆ミート」や「フェイクミート」という言葉を見かけたことはありませんか?

身近では、イオンで大豆ミートのパスタソースやハンバーグが販売されていたり、モスバーガーやドトールなどでは大豆ミートを使用したハンバーガーが発売されました。

なぜ大豆ミートをはじめとし、本物の肉ではない代替肉の需要が高まっているのでしょうか?

その背景には環境問題や食料問題との密接な関係があります。

今回は、代替肉とそれらの問題について詳しく解説していきます。

代替肉とは?

代替肉とは、植物性の食材を使用し、食感、形、味などを肉に似せた食品のことです。

原材料としては、大豆が一般的ですが、その他にもエンドウマメやそら豆も使用されます。

代替肉の代わりに、プラントベースミートフェイクミートとも呼ばれることも。

ちなみに、代替肉という定義には培養肉も含まれます。培養肉とは、牛や豚などの動物の細胞を、体外で培養させて作った肉のことです。

代替肉が最近注目されている背景には、畜産業による環境問題や食料問題が深く関わっている点が挙げられます。

それらの問題を解決しようと開発されたものが代替肉です。

なるほどくん
なるほどくん
環境問題を解決するお肉って新しいね

畜産業と環境問題

畜産業による環境問題について「地球温暖化」「水」「森林伐採」の側面で見ていきましょう。

地球温暖化

全ての人間活動によって生み出されているCO2のうち、畜産業によるCO2の排出量は、全体の14%にあたります。

これは、地球全体の交通(車や飛行機など)によって排出される量と同等であると報告されています。

特に、牛肉と乳製品の生産による排出が最も多いです。

排出源としては、飼料作物の生産の割合が高くなっています。

水の問題

家畜を育てるには、動物たちにあげる水に加えて、飼料を育てるための水も必要です。

世界全体の水の使用量のうち、約8%が畜産業に利用されています。

そしてそのほとんどは、飼料用の作物の栽培に使われているのです。

また、家畜動物や畜産業から出た汚染物質が水路や地下水などを通り、海に放出されていることも問題とされています。

これは、生物多様性が損なわれるだけでなく、私たちの健康にも悪影響があることを考えると、他人事ではありませんね。

森林伐採

地球上の土地面積は限られています。

しかし、畜産業のための土地を確保するため、森林が伐採され、土地開発が行われているのです。

アマゾンでは、すでに15%もの森林が失われました。

FAO(国際連合食糧農業機関)によると、土地資源の利用は、農業のうち畜産部門が最も多いと報告されています。

動物を飼育する放牧地と飼料を生産する作物栽培地は、世界全体の農地面積の約80%を占めているというのが現状です。

なるほどくん
なるほどくん
畜産業が環境問題と関係があるって知らなかった、、、

▼年間東京ドーム3900個分の森林が減っている?持続的な森林管理のための「FSC認証」のコラムはこちら

FSC認証とは?森を守るための仕組みや基準を理解しよう

代替肉と食料問題

畜産業が工業型化し、動物たちは地面に生えている草ではなく、大豆やトウモロコシといった作物を食べるようになっています。

世界全体で生産された大豆のうち、現在ではおよそ9割もが家畜の飼料として利用されています。

その一方、世界ではおよそ8億2000万人(2018年度)の人が飢餓で苦しんでいます。

肉を生産するために、たくさんの土地を利用する裏には、食料が均等に配分されていない現状があるのです。

なるほどくん
なるほどくん
動物を育てる飼料の生産も問題になるんだね

代替肉に変えるとどれくらいの効果がある?

代替肉のメーカーとして有名な「BEYOND MEAT」によれば、ハンバーガーに入っている牛肉(113gが使用されると仮定)の代わりにBEYOND MEATの代替肉を使用すると、

  • 90%の温室効果ガスの削減
  • およそ1,724リットル(お風呂の浴槽8.5杯分)の水の削減
  • 森林伐採の面積を93%削減

に繋がると報告されています。

なるほどくん
なるほどくん
代替肉に変えるだけでこんなにも環境負荷が減らせるんだ!

代替肉を1週間の食事の中に取り入れてみよう

私たちが普段当たり前に食べている牛肉や豚肉などのお肉。

しかし、畜産業は二酸化炭素、水、森林伐採などの側面で環境に及ぼす影響が大きいのが現状です。

ハンバーガーの例のように、1回の食事を代替肉に変えるだけでも、環境負荷の削減への効果はとても大きいことが分かりました。

1週間の食事の中で、1回だけでも普通のお肉から代替肉に変えてみませんか。

 

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▼その選択が地球を救う!人や地球環境、社会に配慮した「エシカル消費」のコラムはこちら

エシカル消費とは?取り組み例からできることを考えよう

【出典】

令和元年度 新たな種類のJAS規格調査委託事業調査報告書 | 農林水産省

Animal Production and Health | FAO

SOY FACTS | ORGANIC & NON-GMO FORUM

世界食料農業白書 | FAO

BEYOND MEAT’S BEYOND BURGER LIFE CYCLE ASSESSMENT | University of Michigan

The green, blue and grey water footprint of farm animals and animal products | UNESCO Institute for Water Education

アマゾンの破壊の現状 | 特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体

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