SDGs 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」

今、世界でエネルギーの消費について見直されています。現在、石油や石炭などの化石燃料が全世界における主なエネルギー資源ですが、水力や太陽光などの自然エネルギーが秘める可能性にも注目が集まっています。というのも、自然エネルギーが解決する問題は、地球温暖化だけではないのです。

この記事では、SDGsゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」について分かりやすく解説していきます!

なるほどくん
なるほどくん

生活を支えるエネルギーについて一緒に考えてみよう!

SDGs 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」とは?

このゴールでは、低コストで安全、つまり持続可能なエネルギーを世界中に届けることを目指しています。このゴールが設定された理由は大きく二つあります。

1つは、石炭や石油など、二酸化炭素を排出する燃料の大量使用により地球温暖化が進んでいることです。

このような燃料はエネルギー効率が優れているため、先進国など産業の発展が進んでいる国で多く使用されています。このエネルギーに代わるものとして、太陽光や地熱など自然から得られるエネルギーの使用が各国で推進されています。

2つ目は、発展途上国などの地域においてエネルギーの供給が足りていないことです。さらに、電気を使用できない国や地域もいまだに残っています。電気が使えなければ機械を使うことができないため、先進国との産業的な格差はますます広がってしまいます。

こうした現状から、そのような発展途上国などの地域において、人々が安全で安価なエネルギーを利用できるようにすることも達成目標に含まれているのです。

なるほどくん
なるほどくん

エネルギーの問題は、みんなに関係する問題なんだね。

SDGs 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」が必要な理由

世界のエネルギー消費の現状はどうなっているのでしょうか?

全世界のエネルギーの総消費量は、毎年平均2.7%ずつ増加しています。特に近年経済成長の著しいアジア諸国が、全世界のエネルギー消費量の40%以上を占めています。

消費されるエネルギーの内訳としては、石油や石炭などの化石燃料が全体の8割以上を占めており、水力や太陽光などの自然エネルギーは全体の1割程度しか使用されていません。とはいえ、こうした自然エネルギーは年々生産しやすくなっており、環境にやさしい自然エネルギーのさらなる普及が期待されています。

なるほどくん
なるほどくん

ほとんどのエネルギーは化石燃料からできているんだね。

自然エネルギーの普及は、発展途上国のエネルギー不足の問題の解決にも結びつきます。発展途上国のエネルギー不足の原因として、化石燃料などのエネルギー資源を自国で保有していないことが挙げられます。そういった国々は他国からのエネルギー資源の輸入に頼らざるを得ず、輸送などのコストが高くなってしまうのです。

ですが、自然エネルギーの生産が普及すれば、自国でのエネルギー生産が可能になります。つまり化石燃料の輸入にかかるコストを削減し、より多くの人々に安価なエネルギーを安定して供給できるようになり、このゴールが目指す未来に近づくのです。

なるほどくん
なるほどくん

自然エネルギーの利用は持続可能だと言えるね!

SDGs 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」

このように、SDGsゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の実現には、水力や太陽光などの自然エネルギーが大きく関わっています。年々コストダウンしている今、一人一人がその重要性を理解することで、自然エネルギーのさらなる普及を期待したいですね。

「なるほどSDGs」ではSDGsを身近に感じられるインタビュー記事を掲載しています。このほかの達成目標についての記事もありますので、ぜひ読んでみてください。

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