SDGs 14「海の豊かさを守ろう」

お寿司をはじめ、私たちの食を豊かにしてくれている海の幸。日本に限らず、魚を食べる人は世界で増えています。しかし、私たちの食卓から魚が消えてしまう未来が起こり得ようとしています。魚たちが住んでいる海が今、どんどん汚されているのです。

この記事では、私たちの生活にあらゆる恵を与えてくれる海を守るため掲げられているSDGs14番目の目標「海の豊かさを守ろう」について解説します。先進国に住む私たちの責任についてしっかり考えていきましょう。

SDGs 14「海の豊かさを守ろう」とは?

「海の豊かさを守ろう」が目指していることを端的にいうと、「海の豊かな生態系や資源を守り、持続可能な利用を行う」ということです。

具体的には、大きく2つ挙げられます。1つ目は魚の摂る量などを制限し、魚の獲りすぎを防ぐこと。そして2つ目は、ゴミや汚染物質が海へ流出しないようにし、海洋環境をきれいに保つことです。

また、これらは、特に途上国において漁業を生業としている人たちの収入を確保することにも寄与します。というのも、水産資源の減少によって漁業における雇用が減ってしまっているからです。世界には漁業を仕事としている人が3億人いて、そのほとんどが小規模漁業として地方経済を支えています。そしてその半分は女性です。

14番のSDGs「海の豊かさを守ろう」は、8番目の「働きがいも経済成長も」や、5番目の「ジェンダー平等を実現しよう」にも繋がるゴールなのです。 

SDGs 14「海の豊かさを守ろう」が必要な理由

ではこの目標に対して世界と日本の現状はどのようなものなのでしょうか。

まず、海に生息している魚の数がここ40年の間で半分に減少しています。それに伴い、ウナギやマグロといった私たちの食に身近な魚も絶滅が懸念されています。さらに海の生き物にとって生活の重要な支えとなるサンゴ礁も、既に世界中の3分の1が絶滅の危機に瀕しているのです。

そしてもう1つ海の豊かさを脅かしているのが「プラスチック」です。捨てられたプラスチックの大部分はリサイクルされないまま大量に海や川に流れて出ており、その量は年間で800万トンにもなります。こうしたプラスチックは、海の中でマイクロプラスチックと呼ばれる小さな破片に砕けます。

それを魚が食べてしまった場合、その魚が死んでしまったり、食物連鎖を通じてプラスチックが体の大きな魚に蓄積されたりするのです。その一方で、プラスチックの生産量は50年前から20倍にも増加しています。このままでは海に流れ出るプラスチックゴミの量が、海にいる魚の量を超えてしまいます

持続可能な利用の仕方により、私たちの手で海を守ることが必要となっているのです。

参考:United Nations , 農林水産省 , 国連FAO

SDGs 14「海の豊かさを守ろう」

これらの現状に対して魚たちの消費者である私たちにできることはなんでしょうか。

MSC認証マークという海のエコラベルがあるのは知っているでしょうか。環境に配慮した持続可能な方法で獲られた水産物に与えられる認証で、スーパーにいくと容器にラベルが貼られています。魚を買う時にこのMSC認証マークの貼られているものを選ぶことで、海の豊かさを守ることができるのです。

また、海の豊かさを壊してしまうプラスチックを使用を減らすことも目標の実現に繋がります。ペットボトルの水を買わず、水筒で飲み物を持ち歩く。買い物に行く時にはマイバッグを持ち歩き、レジ袋を利用しない。このように、日常の中のちょっとした工夫でできることをやってみましょう。

「なるほどSDGs」では、SDGsの各目標についての分かりやすい解説や、実際に問題に取り組んでいる事例などをたくさん紹介しているのでぜひチェックしてみて下さい。

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